D-web ポータル / 2006年の十大ニュース 　　2005年の十大ニュース　　2004年の十大ニュース

　2006年もいろいろありました。皆さんにとって2006年一年はどんな年だったでしょうか。
　D-WEB ポータルでは、2006年を振り返り、十大ニュースを選んでみました(順序は日付順です)。
　

１． 日本海側の記録的豪雪

　2005年12月から2006年2月にかけて日本海側を中心に記録的な豪雪。気象庁はこの豪雪に「平成18年豪雪」と命名した。気象庁が積雪を観測している全国339地点のうち、23地点で、年間の最深積雪の記録を更新（観測開始以来の最も大きな値を記録）した。各地で大雪による停電、雪崩、道路の通行止めなどの被害が続発。交通事故や落雪によるほか、高齢者を中心に雪おろし中の転落、心臓発作などが150人を超える死者の7割を占めた。
　そのほかの自然災害では、11月7日、北海道佐呂間町で発生した竜巻で9人が死亡、26人が負傷した。午後1時20分から10分間、被害地域は長さ1キロ、幅200メートルだったが、住宅の屋根が剥ぎ取られたり、自動車が吹き飛ばされるなどの凄まじさだった。
　

２． ライブドア事件で堀江貴文社長らが逮捕

　1月23日、ライブドアの堀江貴文社長（当時）ら幹部4人が東京地検特捜部に逮捕された。容疑は、関連会社の企業買収に伴う虚偽の発表をしたなど、証券取引法違反。「ホリエモン」と呼ばれる堀江社長の逮捕、拘置所での生活なども話題になった。裁判は「公判前整理手続き」制度が適用、集中した審理がおこなわれ、公判は迅速に進んだ。検察は懲役4年を求刑、堀江被告は無罪を主張し、すでに起訴事実を認めた元幹部と対立している。
　

３．トリノオリンピック、荒川選手が金メダル

　　2月10日から16日にかけてイタリア・トリノで第20回の冬季オリンピックが開催された。フィギュアスケートの女子で荒川静香選手が日本人選手唯一の金メダルを獲得。フリーの演技ではオペラ「トゥーランドット」に優雅な滑りを合わせ、3位だったショートプログラムからの逆転優勝を飾った。得意の「イナバウアー」は流行語となった。そのほかの競技では「チーム青森」がカーリングに注目を集める活躍をした。
　

４．WBCで王ジャパンが初代世界王者

　3月20日、米サンディエゴで決勝が行われた、野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の決勝で、日本はキューバを10-6で破り初代の世界王者に輝いた。イチロー選手(米マリナーズ)や松坂大輔投手、川崎宗則選手(ソフトバンク)が活躍。決勝までには韓国戦に敗れるピンチもあったが、小刻みな安打や盗塁による「スモール野球」で栄冠を勝ち取った。11月、王貞治監督(ソフトバンク監督)に正力松太郎賞が贈られた。
　

５．秋田で連続児童殺害事件

　5月18日、下校途中に行方不明になっていた秋田県藤里町の小学1年男児が遺体で発見された。6月に、県警は男児の自宅近くに住む無職の女を逮捕、その後の調べで小学4年の自分の長女の殺害も自供し再逮捕された。この事件のほか子供の殺害や虐待など子供が犠牲となる事件が多く報道された。
　

６．北朝鮮がミサイル発射と地下核実験

　7月5日未明、北朝鮮がミサイルを発射。ミサイルは長距離弾道ミサイル・テポドン2号とノドン、スカッド計7発とみられ、テポドン2号は発射後わずかで墜落したとみられている。さらに北朝鮮は10月9日には地下核実験を行なった。北朝鮮に隣接し、唯一の被爆国である日本にとっては極めて深刻なニュースとなった。国連総会では核実験に対して非難決議が出され、各国による制裁が強化されている。
　

７． 飲酒運転撲滅を強化

　8月25日夜、福岡市で一家5人が乗った車が飲酒運転の同市職員の乗用車に追突され博多湾に転落。子供3人が水死する事件が起こった。その後も公務員などの飲酒運転の検挙や事故の報道が相次いだ。自治体では飲酒運転を懲戒免職処分の対象にするなど、社会的に厳しい目が向けらるようになった。
　

８． 秋篠宮妃紀子さまが男子ご出産

　9月6日、秋篠宮妃紀子さまが、悠仁(ひさひと)さまをご出産。皇室に男子が誕生したのは悠仁さまの父親の秋篠宮さま以来、41年ぶり。「皇室典範に関する有識者会議」が女性天皇や女系天皇の容認する報告書を提出し、政府は女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案を国会に提出する方針だった。天皇、皇后両陛下にとっては4人目の孫となり、皇位継承順位は皇太子さま、秋篠宮さまについで第3位となる。悠仁さまのお名前には「ゆったりとした気持ちで、長く久しく人生を歩んでほしい」とのお気持ちが込められている。
　

９．安倍内閣が発足

　9月26日、自民党総裁選で安倍普三氏が新総裁に選ばれ、ついで首相に選出、新内閣に関心が集まった。安倍氏は第90代、57人目、初めての戦後生まれの首相となった。「美しい国」造りを掲げて、憲法の改正や教育改革などを方針としている。就任直後には中国・韓国両国を歴訪し、小泉内閣時代に悪化した関係の修復を目指した。10月の世論調査では支持率が70.0％（歴代3位）を記録した。
　

10．小中学生のいじめを苦にした自殺が相次ぐ

　10月11日、福岡県筑前町の中学2年男子が「いじめられて、もういきていけない」との遺書を残し、自宅で自殺。 同月23日には、岐阜県瑞浪市の中学2年女子が自殺。いじめを苦にした小中高生の自殺が全国で相次いだ。文科相あてに自殺を予告する手紙が届き、11月、政府は首相直属の教育再生会議が「いじめ問題への緊急提言」をまとめるなど、本格的な対策に乗り出した。
　

★2006年新語・流行語大賞/2006年今年の漢字

　ユーキャン新語流行語大賞…現代用語の基礎知識
　今年の漢字…日本漢字能力検定協会