ホタテ貝は貝殻の片方を帆のように立てて海を千里も走るという言い伝えからその名がついたと言われています。実際にはそのような姿で泳ぐわけではありませんが、その強靭な貝柱の力で海水をギュッと押し出しては進み、潮流にのって何キロも移動するのだそうです。
帆立貝には、タンパク質が多く低カロリーなうえ、タウリンが多く含まれているので、コレステロールを排出し、血圧を正常化させ、動脈硬化を予防するはたらきや疲労回復効果があります。また、ビタミンＢ2やB12、鉄分、亜鉛などのミネラルが豊富なので、貧血気味の人や、妊産婦、授乳婦の方におすすめの食材です。旨味成分であるアミノ酸（コハク酸・グルタミン酸・イノシン酸）を豊富に含み、おいしさが凝縮されています。干した貝柱はさらに旨みが濃く「干貝（カンペイ）」と呼ばれ、あわび、いりこ、ふかひれとともに中華料理の「高級四大珍味」として欠かせない食材です。
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