ほうれん草の旬は12月から２月です。冬のほうれん草は夏採りのものに比べて３倍のビタミンCが含まれています。葉に切れ込みがある東洋種と葉が丸みをおびている西洋種、それに両者を交配した一代雑種があります。東洋種はあくが少なくおひたし向き、西洋種は葉肉が厚くくずれにくいのでバター炒めに向いています。最近は品種改良によってシュウ酸を少なくしたサラダほうれん草も出回っています。
ほうれん草といえばアメリカの漫画『ポパイ』が有名ですが、この漫画が最初に新聞に連載されたときのポパイは脇役で、しかも「ほうれん草」ではなく「キャベツ」を丸ごと１個食べてたそうです。その後アメリカの缶詰業者がほうれん草の缶詰の消費拡大を狙ってTV放送したのだそうですが、ほうれん草の売上自体は漫画のようには人気が出ず、ブロッコリーに人気を奪われてイマイチだったとか。
ポパイのように筋肉モリモリになることはなくても、ほうれん草には鉄分やカロテン、葉酸が多く、貧血予防やじょうぶなからだを作るには欠かせない食材です。カルシウムを含む食品と一緒に食べるとシュウ酸が原因とされる結石ができにくくなります。ゆで時間はビタミンCの損失を抑えるため１分程度に！
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